父と母とではその逝き方がまるで違っていました。母は父より先に家で寝ている間に脳出血で突然亡くなったのに対し、父は病院や施設で介護を受けながら、最後は肝硬変で亡くなったのです。ですから介護というと母よりは父の方が色々な思い出があります。下の世話に関しては、父との思い出だけで母には幸いなことに全くありません。「
父との格闘」のところでも書いたように、家での格闘の後入院となりましたが、入院後は日中看護師さんが面倒を見てくれるものの、夜は家族が付き添わねばなりません。再びお尻に回る手を抑えたり、「ウンチ出るよ」の一言で、”準備態勢の要求”に応えたりと、夜中でも気が抜けません。ずいぶんぬれタオルやお尻ふきのお世話になりましたが、においにはだんだん慣れてしまい、消臭剤を使うことはあまりありませんでした。