福祉用具のうち、貸与になじまない入浴や排泄のための用具が対象です。具体的には@腰掛便座(ポータブルトイレ、簡易洋式トイレ等) A特殊尿器(尿が自動的に吸引されるもの) B入浴補助用具(入浴用いす、浴槽用手すり、すのこ、入浴台など) C簡易浴槽(空気式、折りたたみ式のもの) D移動用リフトのつり具の部分などです。
対象となる用具の購入を行った場合、購入費の9割分が支給されます。金額の上限は要介護(要支援)の認定区分にかかわらず、1年間の間(購入期限が4月1日から翌年3月31日までの間)に10万円までです(したがって支給されるのは9万円までです)。仮に8万円の用具を購入した場合、7万2千円が福祉用具の購入費として支給されます。10万円を超えた分には支給の対象となりません(超えた部分は自己負担となります)。
保険者(市区町村)によっては、インターネットでの購入は介護保険対象として認めないところもあります。介護保険を利用される場合は、市区町村の窓口(窓口はほとんどの場合、介護保険課です)に事前にご確認ください。
各商品の発送についてはそれぞれの販売店サイトによって、また商品によって異なります。早いところでは1〜2日で発送するところもありますし、注文確認後、6営業日以内に発送としているところもあります。また、発送からお届けまでのお時間は配達地域や交通事情等によって若干異なりますが、通常2日から5日ほどです。詳しくは各販売サイトにてご確認ください。
杖を選ぶときは本人の腕の力やバランス能力などを考慮して、できれば専門家のアドバイスを受けて一番合ったものを選びましょう。一般的にはT字型杖がよく用いられ、歩行が不安定な人は三脚杖や四脚杖を用います。長さの決め方は、利き手で杖を持ち、つま先から前に15センチ離したところにまっすぐ杖を置き、握りを持ったときのひじが30度ほど曲がるくらいの長さが使いやすいとされています。
車いすは大きく分けると、自分で操作する「自走式」と介護者が操作する「介助式」があります。自走式、介助式いずれにも「電動式の車いす」があります。また、介助式には座位が不安定で長く座っていられない人用に「リクライニング型」や「チルティング型」などがあります。どのタイプを選ぶかで重要なことは、要介護者の能力と状態、使用する場所をよく知ることです。まずは、自力で操作できるのかどうか、ずっと座っていられるかどうか、ベッドへの乗り移りがスムーズにできるかどうかなどを知ったうえで選びます。さらに、車などで運搬することがあれば折りたためる方がよい場合もあります。
要介護者側からいえば、通気や保温、ほこりが立ちにくい、周囲の振動が直接伝わりにくいなどの点でベッドの方が優れています。また介護側からも、ベッドの方が介護の負担が少なくてすみます。しかし、長い間、畳とふとんの生活をしてきたお年寄りに、慣れないベッド生活を勧めると、病気や障害が進む恐れがあります。また這ったりいざったりして家の中を移動している場合はもちろんふとんを選びます。そのうえでベッドに決めるときは、種類や置く位置によって介護がしやすくなったりしにくくなったりするので、ケアマネージャーなど専門家によく相談するといいでしょう。